2020年から続く新型コロナウイルス禍で絶望の中始まった2021年も気づけばあとn日。
そんなわけで、今回は今年の個人的ベストバイを部門ごとに紹介する。
生活が変わった部門
購入したことで生活スタイルに変化を与えた製品。買ってからほぼ毎日使っているもの。
ヤマハ PSS-A50 ポータブルキーボード
このクラスでは珍しく「機能や使い勝手にとことんこだわった」製品。
小さいながらも音源とスピーカーを備え、単体で音を出すことができるほか、USB接続によるMIDI入出力でDAWのマスターキーボードにもなる。1台2役と言える。
ベッドの横に立て掛けておいて毎晩演奏している。いい感じのフレーズを思いついたらUSBでノートパソコンに接続し、DAWに入力して寝る。
気になった方は過去の記事を参照されたい。改造のベースとしてのポテンシャルの高さも見逃せない。
Apple iPhone 13 mini
Redmi Note 9Sをメイン、初代iPhone SEをサブ機、たまにBlackBerry KEY2といった感じで携帯を3台持ち歩いていたが、「これからは真っ当に生きよう」とiPhoneに本格的に乗り換えることを決意。
なんと言っても「普通のスマホ」なのが良い。何をするにも通常通りアプリをインストールするだけ。
10年近く「メインはAndroid、サブでiOS」にこだわってきた筆者だが、もはやAndroidでできてiOSで出来ないことは日常的な範囲ではほぼ無くなってきている。むしろ、日常的な作業についてはiOSの方が使いやすくまとまっていると感じられる部分が多いから幸せ。
Apple製品が提供するのは「未来」ではなく、「今この瞬間からの当たり前」なのだと気付かされた。
Redmi Note 9Sと比べて劣るのはバッテリーの持ちだけ。Redmi Note 9Sは2日に1度の充電で足りるが、iPhone 13 miniは朝から晩までしか持たない。
ちなみにケースはSpigen製のMagSafe対応のもの。背面が硬い樹脂製で傷が付きやすいのが残念。操作感や接続性を損なうことなく本体を守ってくれる。
ネタ部門
ブログやTwitterでネタとして消費するのには良かった。でも、もうあまり使っていないもの。
情熱価格 NANOTE P8
何ができるか探ってる間が一番楽しかった。でも、実際に生活に組み込もうと思うと気になる箇所が多い。
定番のM.2コネクタ増設をはじめ、Webカメラ信号線を切ってUSBハブを挟んでUSBメモリを内蔵化するなど、改造方面ではかなり楽しむことができた。最近になって空冷ファンの追加を行った。
広告収入で本体価格の1/6ほどを回収できたのでネタとしてはかなり優秀。
小物類
記事にするほどではないが役に立っているアクセサリー・周辺機器など。
100W USB PD GaN採用充電器
クーポン使用やタイムセールで3000円切ってたら買い。100WのUSB PD充電器にしては安い。そして小さい。
ポートはType-Cが2つ。片方だけのときは100W、両方使うときはそれぞれ45W(固定)。
ThinkPad X1 Extreme(2018)も問題なく充電できる(1ポート使用時のみ)。負荷をかけてもバッテリー残量が減るようなことはなかった。
付属のケーブルは短くて端子のブッシュが大きめ。端子がL字で長いケーブルを用意すると使いやすい。
Logitech MX518 Legendary
個人輸入してでも入手する価値アリアリのAliExpress。
大きめで昔ながらの基本的な機能がしっかりしたマウス。ゲーミングっぽくないので、作業用に標準的なマウスの強化版が欲しい人にもオススメ。
旧MX518と比べると質感は安っぽいが、センサーの性能やケーブルの取り回しやすさは確実に良くなっている。
MagSafe互換 車載充電器
エアコン吹出口に取り付けるためのクリップが付属していたが、我が家のランドクルーザープラド(KZJ95W)は年式が古すぎるのか適合しなかった。スイッチホールから生やす用のパーツを3Dプリンターで作成して取り付けた。
シガーソケットにQC3.0対応の充電器を挿して接続すれば充電速度も問題にならない。クロカン遊びでもしない限り走行中に落ちることはないと思う。
AKG K701
開放型モニターヘッドホンの定番中の定番。以前から使っているオーディオテクニカのATH-M50xは密閉型で、長時間の着用に向かない(蒸れる)こと、通話には向かないことから購入。
音質はほどよくモニター的。楽器の聴き分けやすさはさすがはモニター機。でも高域が刺さるといったこともない。音量を上げなくてもしっかり聴けるので疲れにくい。
軽量で側圧弱めで疲れにくい。かといって、大きく頭を振るなどしなければズレることもない。
バッファローの10GbEスイッチ
10Gが2ポート、2.5Gが4ポート付いたスイッチングハブ。お手頃価格でギガ超えを実現できる。TP-LinkのTX401を2台のマシンに導入し、このスイッチに接続して使っている。
発熱問題があるなどのレビューが見受けられるが、夏場の連続の高負荷でも特に問題は起きていない。筐体は人間が触ると熱く感じる程度に発熱するが、半導体の動作に支障が出るほどではないだろう。
Amazon.co.jpを覗くと公式のアウトレット品が16800円で出ていることがある。メーカーに返品された中古品扱い。
実効速度は6Gbpsくらい。別の部屋に置いた8TB HDD3発RAID5のサーバーマシンとのファイル共有がUSB3.0くらいの速度で行えて非常に快適。
ソフトウェア
今回はゲームを2作紹介。
WHAT THE GOLF?
一言で紹介するならゴルフゲームの体裁をした一発ギャグ的ミニゲーム集。
ボールをクラブで打つだけに留まらないゴルフのクソデカ拡大解釈。ダジャレをもうまく日本語訳できているローカライズの質も相当のもの。
Nintendo Switch版のほか、Apple Arcade版もある。
ネコぱら Vol.4
買ったのは去年だが、まともに触れたのは今年なので紹介。
「萌え」に特化した一本道の美少女ゲームとして根強い人気を誇るネコぱらシリーズの最新作。
これまでがそれぞれネコ2匹に主軸を置いたシナリオだったのに対し、本作は主人公にフォーカスしている。シリアスな場面は多少あれどオールハッピーで安心*1。
前作より少し時が進んでいるので成長が見られるなど、各ヒロインの個性や魅力を再確認させてくれる、そんな作品だった。
Steamで販売されているものはHシーンがオミットされた「全年齢版」となっているのがシリーズ通しての仕様。他で販売されているR-18版やSteam版に外部サイトで購入したR-18パッチを適用した場合にはHシーンが見られるのだが、今回はなんと「性行為があるHシーン」と「性行為は無いがHなシーン」が選べる。
シリーズトップクラスのボリュームを誇る本作はとてもお得。
買ったの今年じゃないけど良さを再確認したもの
買ったのは今年ではない。だけど、今年に入ってより役に立っているもの。
Lolistyle Gabbers Refrakt LP
2019秋M3で適当にまわっててアナログレコード売ってんじゃんと見つけてたまたま買ったもの。
フォロワーのツイートをきっかけに、気になってDiscogsで見てみたらプレミア値付いててビビった。
J-Core方面はあまりよく知らないが、音楽はとてもかっこよかったし、ジャケットも良いのでこれからも大切に取っておこう。
Apple Watch Series 3
価格改定後の2019年9月に購入。2万円くらいだったと思う。
これがあれば時間が見れる。iPhoneのロック解除のFace IDをマスク付けたままパスできる(アプリでの使用などロック解除以外には使えない)。
クレジットカードを登録すればiDやQUICPayなどの非接触決済が使える。財布を取り出さなくても買い物ができて大変便利だ。Suicaなど交通系ICカードとして使うこともできるが、改札を通過するときのポーズがダサいし、反応も若干遅いので微妙。
watchOS 7では空き容量不足でアップデートのインストールの度にペアリング解除を求められる問題が発生していたが、現段階のwatchOS 8では落ち着いているようだ。
価格の安さが魅力的だが、今買うならApple Watch SEの方が良い。
オーディオテクニカ ATH-M50x
K701を買って改めてM50xの良さに気づく。
K701と比べて低域の聴きやすさ、ステレオ分離の良さが段違い。性能が良いだけでなく、着脱式の3種類のケーブルやキャリングポーチなど使い勝手も良いので2万円切りのヘッドホンとしてはかなりお得だ。
goot 温調はんだこて PX-201
物心がつく前から家にあった30Wのハンダゴテを卒業する決心をした2018年。同価格帯のHAKKOのFX600と悩んだが、温まるまでが早いことと、持ち運び用の耐熱キャップが付属していることからこちらを購入。
はんだ付けといっても普段は2.54mmピッチの部品しか使わないし、圧倒的にオーバースペックなのだが、使い心地は抜群に良い。NANOTE P8のM.2スロット増設にも役立った。
かなり雑に扱っているが、初期装備のコテ先は3年経った今でも形を保っている。
買ってよくなかったもの
買ってよかったものとは反対に、買わないほうが良かったと確実に言えるものを紹介。
Maker hart Just Mixer S
PCとスマホとゲーム機…といった感じで複数の音声ソースを1つのイヤホンやスピーカーで聴ける。単4電池2個でそこそこ長く動く。USB電源も可。
便利ではあるが回路の作りが雑で音質が安定せず、4千円の価値があるとは思えない。
各チャンネルの入力段に使っているのと同じ小パワーなオペアンプをヘッドホン出力に使っていて、少し音量を上げると歪むなどの問題がある。音質は最悪と言うほどではないが、1万円以上クラスのイヤホンやヘッドホンと釣り合うものでは無い。
ちっちゃいシンセを複数繋いで雑に鳴らすのにいいかも。
簡易水冷
中身が腐って目詰まりしてるのか、使っていくうちに冷却性能がどんどん下がっていく。たまに取り外してウォータブロックをハンマーで叩くと復活する。
簡易水冷は必ず新品の現行製品を買おう。結局NoctuaのNH-L12Sに戻した。
ミヨシ AV端子付きHDMI切替器
検証記事書いてから一度も使っていない。ほんとに大失敗。レトロゲーム向けっぽく売っているくせに遅延が5フレームくらいあってゲームにならない。
こいつ自身が持ってるEDIDをしゃべるので、フルHD以外の入出力は想定していないと言って良い。PCモニターとの相性は最悪。切替器としても行儀が悪い。
まだわからん
買ってから日が浅く、本当に良いものなのかまだはっきりしない。
Apple AirTag
Bluetooth LEを使用した忘れ物防止タグは以前から存在している。iPhoneのシェアの高さを武器にして殴り込みに入った形。
街中にあふれている人様のiPhoneに位置情報を送信してもらうことで、遠くに置き忘れても見つけることができるのが最大の特徴。近くにある場合は「探す」アプリにおおよその距離と方向が表示される。必要なら音も出せる。ゲームみたいで面白い。
カード状にするアタッチメントを3Dプリンターで作成し、財布に忍ばせてあるが、まだ失くしてないのでよくわからない。活躍の機会が来ない方が良いのは間違いない。
中古品
得意のジャンクコーナー漁りで手に入れたもの。ただの自慢。
ブラウン管テレビ
ハードオフで100円。小さいながらもAV入力(固定できる)を備えている。ファミコンで遊ぶのに丁度いい。
壁掛けCDプレーヤー
無印良品で1万円くらいするやつ。ジャンクで300円。ちなみにCDは大学のサークルで制作したもの。
手に入れるまでは正直バカにしていたのだが、実際に設置してみるとこれが案外楽しい。音質はお世辞でも良いとは言えないが、紐を引っ張って音楽が流れるというのは斬新な体験で良い。ついつい無意味に鳴らしてしまう。
部品点数は案外多い。CD再生のLSIとは別にマイコンが搭載されている。紐を引っ張ると前回再生時のトラックが再生されるなど、一般的なCDプレーヤーとは異なる機能が必要なためだろうか。
今年も良い買い物ができた
今年は大きな買い物は少なかったものの、振り返ってみると生活の質の向上に寄与している小物類が多かったように思える。
[番外編]フィギュアを買った
決して多くは無いバイトの給料で購入。職場への不平不満が飛んでいくくらい良い。
造形が良い。キャストオフもある。普通にドキッとした。
モニタースピーカーの上に乗せとくのではもったいないので、アクリル板で保護ケースを作る予定。