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組み立て式のTEX Shinobiが来た

TEX Shinobiというトラックポイント付きキーボードを使い始めて1年ほどになる。とても使い心地が良いので、会社用に2台目を購入した。

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キットの購入からキースイッチの選定、組み立てまで行い、少しだけ使ってみたレビュー記事。

TEX Shinobiとは

TEX Shinobiトラックポイントが付いたメカニカルキーボードで、7列配列や青いEnterキーなど随所に「IBM時代のThinkPad」への熱いリスペクトが見られる少々マニアックな製品である。

darekasan-net.hatenablog.com

元々持っていたものはCherry MX赤軸キースイッチを搭載したもので、TEXから直接購入したものだ。海外からの発送なので、送料やら関税やらでトータルコストが若干高い。

国内通販のセンチュリーダイレクトで日本語配列のものがお手頃価格で購入できることは前回お伝えしたとおり。現在はUS配列に加え、DIY Type (Hot-Swap)が購入可能だ。

DIY Type (Hot-Swap)とは

www.century-direct.net

www.century-direct.net

自作キーボード界隈やカスタマイザブルなゲーミングキーボードで広く用いられいてるホットスワップソケットを採用したモデル。キースイッチを別途購入する必要はあるが、形状さえ合えばどんなキースイッチでも搭載できるメリットがある。はんだ付け不要*1

購入とキースイッチ選定

今回購入したのは日本語配列のキット。商品ページにもしつこく書かれている通り、製品にキースイッチは含まれておらず、センチュリーダイレクトでの販売も無い。別のところで買う必要がある。

会社で使うのでなるべく静かなものを選ぶ。Cherry MXのSilent Red(静音赤軸、ピンク軸とも)といった定番どころをあえて外し、AliExpressを覗いてみることに。

実は奥が深いかもしれないCherry MX互換スイッチ

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AliExpressで「mx switch」などと検索するとCherry MXのスイッチのほか、同じフォームファクターのいわゆる「Cherry MX互換スイッチ」がヒットする。

それぞれ商品ページを参照するとスイッチの感触(リニア/タクタイル/クリッキー)や荷重、反応する深さが書かれている。定番のCherry MX軸に傚い、同じ軸色で近い感触のものを出しているブランドもあるが、この限りではないので必ず仕様を確認すること。各ブランドオリジナルの軸も多い。

国内のWebサイトではこれら互換軸の評判や早見表などは見つけられなかった。たぶん商品ページが一番詳しい。

s.click.aliexpress.com

今回は直感でこちらのOutemu Silent Whiteを注文した。100個くらい(正確に覚えていないが90個では足りない)必要なので、110個入りを注文。キースイッチ引き抜き工具も同じセラーから購入。4千円くらいかかった。

開封と組み立て

キーボード自体は国内発送なので3日で届いた。キースイッチが届くまでしばらくおあずけ。キースイッチは10日かかった。

開封

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昔のThinkPad風の箱に入っていた。

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内容物はこんな感じ。USBケーブルは前回はキーボード側(Type-C)がL字だったが、今回はストレートでちょっと残念。

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別で購入したキースイッチ(Outemu白軸)。トレーなどではなく、袋にギチギチに入って送られてきた。足が曲がっているものがあるかもしれない。

試供品として灰軸(タクタイル静音)/金軸(クリック)/銀軸(リニア高速)が1つずつ入っていた。一応、試しに付けてみたが、やっぱり白軸だなとなった。

組み立て

用意するもの

  • キット
  • キースイッチ(100個)
  • キースイッチ引き抜き工具
  • プラスドライバー

キースイッチ取り付け

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キースイッチをバチンバチンはめていくのだが、最初はトラックポイントの周りから。裏側からネジで留まっているトラックポイントのモジュールを外し、被る位置のキースイッチ(G/H/B)を先に取り付け、トラックポイントを戻す。

あとは90個ほどあるスイッチをバチンバチンはめるだけ。必ず、基板と見比べて正しい向きで挿入する。また、キースイッチの足が曲がっていたら直す。

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マザーボードにDIMMモジュールを挿すくらいの力加減で押し込む。基板の裏側をもう片方の手でおさえながら押し込むのがコツ。

キートップ取り付け

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スイッチを付け終わったらキートップをはめる作業。念の為、裸のままパソコンに接続して動作確認。

ネジ止め

ボトムカバーに基板をネジ止めしたあと、トップカバーをかぶせてこれもネジどめ。

完成

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1時間ほどで完成。

感想

元々持っていた赤軸のTEX Shinobiに比べるとかなり静か。底打ちは少し柔らかいが、打鍵感が劣っているとは感じない。違う種類のキーボードという感じ。注意しながら打てばThinkPad本体のキーボードより静かかも。

安価なキースイッチだが、無反応やチャタリングなどの不具合は今のところ起きていない。

依然としてトラックポイントのマウスボタンや、スペースバーなど手前側にあるキーは少しうるさい。筐体のつくりに問題があるのだろうか。

次回!余ったキースイッチの用途!

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テンキーがギリギリ作れない程度の数余ってしまった。USBキーボードになれるマイコンとか3Dプリンターとかはあるので、何かネタがあれば挑戦してみたいところ。

*1:TEX公式でははんだ付けが必要なタイプも併売しているのでお間違えなく