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iPod miniで遊ぼう

2004年に発売されたiPod miniで遊ぼう。

たった2世代で幕を閉じたiPod miniは、おなじみのiPod classiciPod nanoに比べるとやや影の薄い存在。液晶はモノクロだし、HDDは4GB/6GBでしかない。

しかし、改造的な面白さもある。まず、4GB/6GBのHDDはコンパクトフラッシュと互換性があり、より大容量な現代のSDカードなどのフラッシュストレージにかんたんに換装できる。そしてカスタムファームウェアとしてRockboxが利用可能。

スマホ全盛で洗濯機にすらカラー液晶がついている時代に、音楽を聴くことしかできないモノクロのデバイスを愛でる、趣味性が十分あって面白いと思ったので遊んでみた。

iPod minとは

ライブラリ全体を持ち歩けるiPod無印より容量が少なくライトな位置づけとして生まれたのが2004年発売のiPod mini。フラッシュストレージでより小型なiPod nanoにバトンを渡すまで、多数のカラーバリエーションと共に親しまれたそうな。

中古相場は千円前後とお手頃。流通量も潤沢で色も選べる。第一世代と第二世代があり、4GBや6GBといった容量の刻印があれば第二世代。

改造していく

ハウトゥーではないのでやったことだけ。2台分解して1台破壊したので気づいたことを列挙する。

  • クリックホイールのFPCが非常に脆い
    • 取り外す際に力をかける箇所を間違えるとコネクタがもげる
    • ピンセットで慎重に少しずつ外す必要がある
  • 上下のカバーを綺麗に外す方法がある
    • マイナスドライバーを差し込んでこじるとどうしても傷が付く
    • グルーガンで割りばしか何かにくっつけて、冷えてから外すといいらしい
  • MENU+決定ボタンの長押しで強制再起動ができる(フリーズしたときなどに)
SD to CF変換の相性問題

SD to CF変換には相性があるらしく、最初に買った3つは互換性がなかった。認識はするが、iTunesで復元をしても使える状態にならず、再度復元を促すメッセージが出て以下無限ループといった具合。

完全に組み立て直す前に正常に復元ができるかを確認しよう。

画像の左3つが使えなかったもの、右2つが動作したもの。

Rockboxの導入

Rockboxは様々なポータブルオーディオプレーヤー用のカスタムファームウェアのプロジェクトで、iPod miniにも適合する。FLACの再生に対応したり、カスタマイズ機能があったり、iTunesが不要(独自にデータベースを構築する)になるなど、面白いので導入してみた。

なお、RockboxがインストールできるのはWindowsフォーマットのiPodのみで、Macintoshフォーマットでは使えないので注意が必要。

Rockbox Utilityで簡単に導入が可能。通常より大容量なためか、Stable versionではうまくブートしなかったのでDevelopment versionを導入した。

UIの見た目や機能を変更できるスキンの中にはアートワークの表示に対応したものもある。

結果

少し動作が不安定だが、見た目以上に高機能なプレーヤーとなった。