筆者は大の100円ショップ好きで、ダイソーとセリアとキャンドゥはいつもチェックしている。電気小物コーナーは必ずチェックしているし、それ以外でも使えそうなものが無いか1時間ほどかけて店内を一周するほどだ。
昨年からキャンドゥは今までの100円商品に加えて、200円や300円、またはそれ以上の価格の商品を取り扱うようになった。
今回見つけたのはこちらのUSBミニスピーカー。USBから電源を供給し、音声は3.5mmステレオミニプラグで入力するごく一般的な仕様のスピーカーだ。
ダイソーの300円のスピーカーとも比較しつつ検証を行う。
触った感触
外観
とてもシンプル。白いコーンがアクセントになっててかわいい。
どっちがLでどっちがRか書いていないので鳴らすまでわからない。
商品仕様
箱側面より転載。
最大出力 | 3W*2 |
インピーダンス | 4Ω |
周波数帯域 | 200Hz-16KHz |
SN比 | SNR>30dB |
入力端子 | 3.5mmステレオミニプラグ |
電源 | USB給電 |
サイズ | 63x94x72 (WxDxH) mm |
重量 | 260g |
ケーブルの長さ | 1.0m |
材質 | ABS樹脂 |
表面に「迫力の重低音」と書かれているが公称値は200Hzという不思議なスペック。計測の条件も何dBかも不明なのでまったくあてにならないが。
ケーブル
ケーブルは太すぎず細すぎずといった感じ。ケーブルの途中にアンプ部と音量調整が付いている。
左右80cmほど離して置くことも可能。27インチの液晶モニターの両サイドに置ける。
ダイソーのスピーカーはアンプが片方のスピーカーに入っていて、そこからもう片方へのケーブルと電源と入力の3本のケーブルが生えていた。こちらのほうが配置の自由度や片付けのしやすさは上。
音量
目一杯上げれば部屋の外まで聞こえるくらい。
音質
お世辞にも高音質ではないが、声は聞き取りやすく、音楽は楽しげに再生してくれる。並の液晶モニターのスピーカーよりはずっと良い。
クラブミュージックを再生してもそれほど残念な気はしない。バスドラムもちゃんとドンッと鳴ってくれる。左右を少し離して配置すれば案外しっかりとしたステレオ感がある。
本体にゴム足を付けて角度を付けたりしてみたが劇的な音質の変化は無かった。スイートスポットは広めというか、元々定位感も高域の元気さも無いのでどこにどう置いても構わない。
正弦波を鳴らして試してみる
計測器は持っていないので正確に周波数応答特性を知ることはできないが、正弦波を鳴らして聴いてみた限りはこんな感じ。
260Hzあたりにピークがあり、250Hzから下は音量がどんどん下がっていく。80Hzくらいまではかろうじて聞こえる程度。一気にストンと落ちる感じはなく、緩やかに下っていく。
エンクロージャーの性質かアンプの性質かはわからないが、音が若干歪んで倍音が出ている。でも結果的に楽しい音に仕上がっているのでポジティブにとらえてよさそうだ。
分解
ネジは一切使われていない。スピーカーエンクロージャーは背面の4つの穴に細長い棒を差し込んで押すことで簡単に分解できる。一度分解してしまうとスピーカーユニットの固定が甘くなって音質に悪影響が生じるので注意が必要。
スピーカーの口径は50mm。
HAA2018というアンプICが2個。BTL駆動っぽい。
感想
取り回しやすさ、バランスの良い音質など、この価格にしては良く出来ている。個人的にはダイソーのスピーカーではなく200円背伸びしてこちらを買うのをオススメする。
左右が同じ構造であること、アンプがケーブルの途中にあることから改造もしやすそうだ。MDF板でエンクロージャー作って入れてみようかな。